2002年第48回小学館漫画賞少女部門を受賞し、執筆１７年目に突入した歴史時代漫画。幕末の京都で活躍した壬生浪士組（後の新選組）を題材に、歴史の流れに忠実に沿いながら、新撰組を始めとする歴史上の人物が渡辺先生のセンスで磨かれて、個性豊かに多数登場します。天然ボケ気質の沖田総司に、主人公の少女セイのツッコミが冴え渡るゆる～い話から、時代に翻弄されながら誠を貫く新撰組の時代話もしっかり描かれています。熱烈な歴史ファンには少し物足りないかもしれませんが、時代物が苦手な方には逆にオススメです！

【あらすじ】女性の身でありながらそれを男装で隠し、壬生浪士組の入隊試験を受けた神谷清三郎こと富永セイ。実は長州の反幕派に殺された、父と兄の仇を討ちたい一身での入隊だった。唯一清三郎が女性であることを知りつつも、ここぞと手を貸してくれる一番隊組長沖田総司を師と仰ぎ、いつしか恋心を抱くようになる。個性的な志士達が、各々の誠に命を賭けて生きる様を描いた痛快幕末青春グラフィティ。